• 第46代理事長 寺田 健太 / 理事長所信
  • 第46代理事長 寺田 健太 
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郡上青年会議所 寺田健太

 
(はじめに)
新型コロナウイルスの流行により私たちの生活は一変しました。私たちの住む地域だけでなく国家、国際規模で社会的、経済的、政治的な危機に直面しています。そして今なおその危機は終息に向かっていません。新型コロナウイルスを起因とするニューノーマル※1の状況下で郡上青年会議所の事業においても従来のような運動が展開できない状況となっています。しかし、この状況に対応した郡上の未来につながる運動を展開していかなければ郡上青年会議所としての存在意義を失うことになるでしょう。本年の郡上青年会議所では、これまで先輩諸氏が築き上げてきた伝統や誇りを大事にしつつも新たな運動の仕方を模索し、新たな一歩を踏み出していくことで私たちの住まうこの郡上が「明るい豊かな社会」となるように取り組んで参ります。
 
(地域づくりはファンづくり)
 多くの地方都市にて少子高齢化や、より大きな近隣の都市部への人口流出を起因とする人口減少が問題であると叫ばれ続けています。人口減少の問題点は地域の活力も減少していくことです。私たちの住まう郡上市においても例外ではなく、郡上市の人口は2020年時点で約4万人ですが、10年後の2030年には約3.6万人、20年後の2040年には約3.1万人となる予測統計が出ており大きな問題となっています。ただ、この状況を悲観するのではなく、冷静に郡上の問題点を分析して郡上青年会議所として何ができるか考えていかなければなりません。地域づくりの第一歩は、ファンづくりだと考えます。ここで述べるファンとは単に好きなだけではなく、応援してくれる人を指します。スポーツチームを例にすると拠点が地元である、好きな選手がいるなど、ファンになるきっかけは人により様々です。ただ、継続したファンとして応援したくなるには、チームの特色や魅力をどのように伝えるか戦略が必要となります。野球であればホームランを量産して豪快な試合で勝負を決めるのか、投手が抑えて守りきり手堅い試合で勝負を決めるのか。地域づくりでも同様です。郡上には、長良川の源流育む素晴らしい自然や郡上おどり、白鳥おどり、白山文化に代表される伝統文化などたくさんの観光資源があります。それらの特色や魅力を郡上内外の人たちに伝えて、郡上を応援してくれるファンを増やしていくことで地域の活力アップにつなげていきましょう。
 
・郡上のファンづくりによる地域の活性化
 
 
(成長の場を提供する青少年育成)
 近年、地域や他者との関わりあいが希薄化する子供たちの環境変化は、コロナ禍においてますます進んでしまいました。感受性が育まれる時期に好奇心を持ち何事にも取り組むことは、子供たちの成長に大事なことです。郡上青年会議所は例年、「わんぱく相撲」や「キャンプ事業」に代表される体験を伴う事業を青少年に向けて提供してきましたが、昨年は新型コロナウイルスによる影響でことごとく中止せざるを得なくなってしまいました。リアルの場に人を集めることは、感染拡大防止の観点からハードルが高くなっています。一方で感染対策のガイドラインも整いつつあります。感染対策をよく検討したうえでリアルでの事業開催は不可能ではないでしょう。また、DX(デジタルトランスフォーメーション)※2と表現されるデジタル技術などの採用も視野に入れつつ何ができて、何ができないか取捨選択しながら未来の郡上を担う子供たちに成長の場を提供していかなくてはなりません。
 
・未来の郡上を担う子供たちに成長の場を提供
 
 
(新たな一歩を踏み出せる人材へ)
 青年会議所に所属するメンバーは、会社において責任のある立場の青年経済人であります。また、それぞれの地域でもリーダーとしての役割を期待されていることでしょう。リーダーとしての資質を満たしていくには、人間としての魅力の向上、教養力の醸成など様々なハードルをクリアしていかなければなりません。そこで重要となるのは、新しいことを受け入れ、自分が今まで知らなかったことを学んだり、新たな人たちとの出会いによる気づきを得ることではないでしょうか。変化することに畏怖の念を抱くことがあるかもしれません。しかし、世の中が変化していく中で自らが変わらないで対応していくことは困難です。同じような明日でも今日とは違うのです。ともに自己成長と自己変革の新たな一歩を踏み出しましょう。青年会議所にはそのための仕組みと仲間がいます。
 
・地域牽引できるリーダー育成
・人間としての魅力、教養力の醸成
・自己成長の場の提供、自己変革
 
 
(効率的な会議と広報活動への変革)
 仕事、家庭、地域活動に多忙なメンバーの貴重な時間の中でいかに効率的な会議ができるかを今一度、考える必要があります。コロナ渦において郡上青年会議所でもWEB会議システムを導入しました。結果として会議室へ移動という非生産的な時間を省略し、時間の効率性が高まりました。メンバーが広域に存在する郡上青年会議所としては、大きなメリットです。ただ、リアルな集まりが制限される中で、デジタルのみでのやり取りは細かい部分での意思疎通が難しいというデメリットも感じました。少しの意識のズレが積み重なり、やがて大きな歪みとなっていきます。従来の手法を単にデジタルに置き換えるのではなく、より会議の参加者へ議案の内容を効率的に伝えられるように変革していかなければなりません。また、広報活動も重要となってきます。せっかく会議で良い計画をしても我々の運動を知ってもらわなければ意味がありません。デジタルとリアルを活用してより多くの人に郡上青年会議所の魅力を発信していきましょう。
 青年会議所においてはLOMだけでなく日本青年会議所、東海地区協議会、岐阜ブロック協議会においてもそれぞれの事業があります。それらの事業への参加を推進することで新たな気づきや出会いを得ることができる機会を提供していきます。
 
・理事会におけるアジェンダシステム採用
・日本青年会議所、東海地区協議会、岐阜ブロック協議会事業への参加推進
 
 
(メンバーのモチベーションアップと積極的な会員拡大)
皆さんは今、郡上青年会議所を辞めてもいいと思いますか。そう思えるくらいの熱量で行動をしていますか。青年会議所メンバーは20歳から40歳までの限りある貴重な時間を使って青年会議所運動をしています。青年会議所運動に対するモチベーションは、下がっていませんか。ぜひ卒業するまでに完全燃焼できるような想いを持って下さい。2021年度においては、メンバーのモチベーションアップをはかります。メンバーのモチベーションアップをはかるには、青年会議所のメリットは何かを考えてみましょう。メリットの一つは多様な人材と知り合い、新たな気づきを得ることで自己成長ができることです。そのためには、郡上青年会議所内での盛んな交流はもちろんのこと他LOMと積極的に交流する機会をつくることが必要となります。モチベーションアップの結果として一人で1の力でも十人で10の力となり、一人で2の力を出すことができれば十人で20の力となり、私たちの運動をより広く伝播することができます。メンバーの皆さんも自社が扱う製品、サービスを販売することがあると思います。販売する製品、サービスのメリットを知らなければ自信を持ってお客さんへ売り込むことは困難です。同様に青年会議所のメリットを知り、伝えていくことで共に運動ができる仲間の輪を広げましょう。そして「1+1」一人が一人のメンバーを増やす意気込みで会員拡大を進めていきましょう。
                                         
・メンバーのモチベーションアップ
・「1+1」の会員拡大
 
 
(結びに)
 郡上青年会議所は昨年で45周年を迎えました。先輩諸氏が時代に即した地域に必要とされる運動を継続してこられたことで今日の郡上青年会議所があります。その原動力は活気のある郡上であってほしい、もっと自分を成長させたいという強い想いであったのではないでしょうか。新型コロナウイルスを起因とするニューノーマル時代を迎えて青年会議所の舵取りは難しくなることが予想されます。しかし、「ピンチはチャンス」という言葉があるように、この困難な局面こそが地域に必要とされる郡上青年会議所の存在を示す絶好の機会です。自己成長の歩みを止めることなく、郡上の問題に当事者意識を持ち、新たな一歩を踏み出し行動することで未来へつながる郡上を共に目指していきましょう。
 
※1 ニューノーマル・・・社会的に大きな影響を与えるできごとが社会に変化を起こし、新しい常識や常態が生まれること
※2 DX(デジタルトランスフォーメーション)・・・高速インターネットやクラウドサービス、人工知能(AI)などのIT(情報技術)によってビジネスや生活の質を高めていくこと。